知っていると面白い仮設計画のチェックポイント9選

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工事中のアドバイス
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はじめに

こんにちは。

現場監督の仕事の中の一つに工事現場の「仮設計画」があります。

現場での安全、作業効率や近隣配慮など様々な観点から考えられた計画としてレイアウトされます。

施主として建築中の建物だけを見学するのではなく、たまには少し目線をずらして現場監督は一体どんな仮設計画を立てたのか、じっくり見てみるのも面白いかもしれませんよ。

そこで今回の記事は、知っていると面白い仮設計画のチェックポイント9選と題してお届けします。

ぜひ最後まで読んでくださいね。

チェックポイント①【乗り入れ鉄板】

基礎工事や建て方工事の際は、道路から敷地内に重機が入ります。

その際、乗り入れ口に何もカバーをしなければそこにある側溝を痛めてしまったり壊してしまうことも考えられます。

側溝は道路境界線よりも道路側に設置されています。

つまり所有者は施主ではなく道路を所有しているもの、つまり県や市町村の持ち物です。

破損してしまった場合は県や市町村にきちんと申請をして、お金を払い、やりかえ工事をしなければならないのです。

そうならないためにも仮設計画として鉄板を数枚使って敷き込みます。

この鉄板は一枚の厚みが約20ミリ、幅約90センチ、長さ約1.8メートルで作られたものです。

このサイズですと重量は約300キロあり、簡単には飛んで行きませんし、重機が乗ってもその下の構造物に影響はありません。

ポイント

☑️道路占用許可を取得しているか?

解説

道路と敷地を跨ぐわけですから鉄板は道路にはみ出します。工事中一時的に道路の一部を借りるわけですから申請許可が必要になります。

その許可が無いまま鉄板を敷いてしまうと違法行為になってしまいます。

道路占用許可証が取得されており、見えるところに掲示されているか確認しましょう。

ポイント

☑️道路との段差に段差干渉用のカバーが付いているか?

解説

道路には第三者の通行人がたくさん通ります。いつも何も無い場所に突然鉄板が敷かれたら気づかず段差につまずいて怪我をしてしまうかもしれません。

段差解消カバーはそこに段差があることを知らせる意味合いもあります。

きちんと取り付けられているのか確認しましょう。

チェックポイント②【砕石敷き】

敷地内の地盤は雨で土が泥になり、ぬかるんでいる場合が多いです。

そこに大型の重機などが入り、ぬかるみにタイヤがはまり込んで、車体を支えきれず隣地に倒れ込んだらどんなに危険なことでしょう。

そこで足元の安全を確保するために砕石と呼ばれる道路工事の下地などで使われる材料を地面にかぶせて均します。

イメージは粒の大きな砂利と言ったところでしょうか。

砕石はリサイクルクラッシャーという建設廃材のコンクリートを砕いたリサイクル材が使われることが多いです。

ポイント

☑️必要に応じて砕石が敷かれているか?また、建物完成後、撤去ができなくても問題はないか?

解説

砕石は工事完了後、撤去することが難しいです。実際のところ地面の表面を重機で漉き取れば可能ですが追加の費用がかかるため現実的では無いと言えます。

外構工事の計画で砕石が入ったところが駐車場になるのであれば、その砕石をそのまま下地として使うことができるので問題ありません。

しかし、その場所に植栽を植える予定があったり、畑にする予定であれば話が違います。

外構計画に照らし合わせ、砕石を敷いてはいけない場所がある場合は工事着工前に現場監督には知らせてあげてください。

チェックポイント③【仮設水道】

工事現場に仮設水道は必ず必要です。

道路を汚してしまった時の洗浄水として、左官屋さんがモルタルを練る水として、そして何より最も重要な使い道は職人さんが手を洗ったり水を飲んだりするためです。

夏場などは熱中症を防止するためには絶対に欠かせないものです。

ポイント

☑️仮設水道が設置されているか?

解説

実は、仮設水道は簡単に設置できるものではないことを知っておきましょう。

建替工事で元の建物の水道メーターが残っているのであれば、さほど問題なく工事着手に合わせて仮設水道を設置できます。

逆に、その土地に元々水道メーターがない場合は設置工事が必要になります。

設置申請をしてから許可が降りてくるまでに約2ヶ月くらいの時間がかかります。

つまり工事着手の2ヶ月前には水道メーターの位置を決め、申請をしておかなければならないのです。

きちんと現場着工までに間に合わせることができるように協力をしてあげましょうね。

 

チェックポイント④【足場】

建前を迎える数日前には足場が組まれます。

その足場を使用して建方職人さんが建物を組み上げていきます。

足場の外側をネットで覆う理由は物を落としても隣に落下しないようにするためです。

建物の四方をぐるっと取り囲むように足場が組まれます。

建前が終わると足場の内側をよく見てください。

そこには建物と足場を仮につなぐ「壁つなぎ」が設置されています。

これは台風などの風に煽られて足場が倒れないようにするための措置です。

足場を組み立てる職人さんは「鳶職」とか「足場屋」と呼ばれる有資格者です。

ポイント

☑️足場が隣地に越境していないか?

解説

狭小地では隣地との距離が少ないため足場を組むと上空で隣地に越境することがあります。その際は隣への許可が取られているのか確認しておきましょう。

本来は隣地への足場の越境を見越して事前に許可を取ってから建物計画を立てるのが筋だとも言えます。

なぜなら、もし工事着手直前に隣地の方が足場越境の許可を出してくれなかった場合、足場無しでの建て方工事となり、最悪の場合、計画中止とせざる得ないからです。

上空越境をする場合は、きちんとネットで覆い隣地へものが飛ばないようにされていることもチェックしておきましょう。

チェックポイント⑤【建築確認看板】

工事着手前には道路から見やすいところに建築確認看板の設置が法律で義務付けられています。

何のために建築確認看板を設置するのかというと、近隣の方に対しこの敷地で何が始まるのかという不安な思いをさせないためであり、きちんと許可を受けて工事をしていますという施工側のアピールの意味合いもあります。

ここにはどうしても建築主の氏名を載せる欄があります。

たまに近所の方に氏名が知られたくない方という理由で確認看板に氏名を載せないようにとの要望がったりしますがそれはなかなか難しいことだとご理解ください。

ポイント

☑️建築確認看板が設置されているか?

解説

建築確認看板が設置されていないだけで近隣からはいい加減な工事をしていると見られてしまうこともあります。工事着工に合わせて看板が設置されているかの確認をしましょう。

 

チェックポイント⑥【仮設トイレ】

工事現場の作業員が使います。

最近の大きな現場では女性用の仮設トイレがあったり、洋式の便座が設置されていたりバリエーションが増えています。

一般的な戸建て住宅の工事現場では写真にあるように、よく見る簡易トイレが置かれます。

仮設トイレには汲み取り式と水洗式があります。

衛生面や臭いの面から水洗式が推奨されていますが、給水や排水が元々整備されている現場にしか設置ができないのでなかなか見かけることはありません。

ポイント

☑️仮設トイレの設置位置は近隣に悪臭被害を及ぼさない位置に設置されているか?

解説

汲み取り式の問題点はやはり悪臭を放ってしまうことです。極力、隣の家の玄関先や勝手口付近から離れた位置に置くようにしましょう。限られたスペースしかなくどうしても近隣に影響のありそうな位置にしか設置できないときは汲み取り頻度を多くして衛生的に管理してもらうように依頼をしましょう。

作業員にとっては必要なものですので、くれぐれも施主からの要望として、仮設トイレの設置を禁止するようなことは言わないようにしてください。

チェックポイント⑦【フェンス】

工事現場をぐるりと一周するようにフェンスが設置されます。

パネル式のものやネット式のものがあります。

工事現場の外にものが悲惨していかないようにするためであり、また、第三者が危険な現場内に無断で立ち入ることがないようにするためです。

特に道路に面する側や隣地に面する側には設置をしなければいけません。

必要な範囲にフェンスが設置されているか確認しましょう。

チェックポイント⑧【上空電線の保護カバー】

建て方工事の時にはクレーン車が材料を積み上げます。

その際、前面道路に電線がある場合はクレーンで接触し大きな事故につながる危険性が伴います。

そのようなことが考えられる場合は事前に管理者が電力会社に電線の保護カバーを設置依頼をし、設置してもらいます。

建前の見学に行くときは電線に黄色いカバーが設置してあるかどうか確認しましょう。

チェックポイント⑨【駐車場】

工事現場にはたくさんの職人が車に乗ってやってきます。

多いときは一現場に10人くらいが入ります。

なので、それぞれが乗ってきた車の置き場は確保しておかなければなりません。

近くにコインパーキングがあればいいのですが、無ければ駐車場を借りておく必要があります。

もし駐車スペースがない場合は路駐をして近隣に迷惑をかけることになりますし、そもそも道路交通法上違反となる場合がほとんどです。

少なくとも2〜3台分くらい駐車場を確保しているのか確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

いくつか仮設計画についてのチェックポイントを挙げてみました。

実際、現場監督はここに挙げた以外にもたくさんの項目のチェックや手配を行っています。

なぜなら適正な仮設計画を立てることは近隣配慮だけでなく作業員の安全を守る意味でも大変重要な仕事だからです。

そんな隠れた仕事の仮設計画に施主として目を向けていただくのも面白いかと思い、今回は記事にしました。

今度、現場に足を運んだ際には、あなたの家の現場監督はどんな仮設計画を立てているのか、少し覗いてみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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