皆さんが主役!地鎮祭のこと

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工事中のアドバイス
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地鎮祭【はじめに】

あなたが家を建てるぞ!と決意をしてからどのくらいの月日が流れたでしょうか?

そして、いよいよ地鎮祭を迎えるあなた。

ほとんどの方は、自分が主役の地鎮祭なのに不安でドキドキしているのではないでしょうか?

それもそのはず、結婚式と同じように一生に一回あるかないかの儀式ですから。

せっかくなので事前に地鎮祭のことを知って、当日は主役として堂々と出席したいところです。

今回は工事が始まる前に行う「地鎮祭」とは何なのか、また、どのようなことをやるのかを詳しくご説明していきたいと思います。

地鎮祭が行われる理由

そもそも地鎮祭ってなぜ行われるのでしょうか?

神事の意味合いで言うと、地鎮祭は神様へのご挨拶として行います。

日本では土地に神様が宿っており、勝手に工事で荒らせば神様を怒らせてしまって天罰が下ると信じられているのです。

ただ私は地鎮祭をする理由はそれだけではないと考えています。

どういうことかというと、地鎮祭は気持ちを切り替えるタイミングと考えるということです。

今までは図面上で打ち合わせが進められていたのが、このあと実際に敷地に基礎が建てられ、躯体が立ち上がり空想していたものが徐々に現実のものとして形になっていきます。

つまり、もう後へは引けない状態になります。

そうなる前に自分自身でいったん気持ちの区切りをつける必要があると思いませんか?

私は今まで何百もの地鎮祭に参列してきました。

その度に気分が爽快になり「工事が始まる。さあ、やるぞ!」という気持ちになるのです。

おそらく施主もこれからついに工事が始まるんだという覚悟を感じているはず。

施主と施工者の決意が込められた地鎮祭はとても意味ある地鎮祭ではないでしょうか。

地鎮祭の費用と神主の選定の仕方

地鎮祭にかかる費用

地鎮祭には費用がかかります。

地域によって多少違うかもしれませんが、私の地域では3万円の神社さんが多いようです。

白か茶封筒などの祝儀袋に入れ、「玉串料」「お礼」と書いて持参してください。

ネットで調べれば書き方は載っていますので調べてみてください。

祭事が終わった時に神主さんに直接お渡しすればオッケーです。

もし領収書が必要な場合は事前に営業マンか現場監督に伝えておいてください。

神社さんが用意してきてくれます。

神主の選定方法

神主の選定は以下の二通りがあります。

  • 施主に馴染みのある地元の神社に依頼する方法
  • ハウスメーカーに手配をしてもらう方法

一般的にはハウスメーカーに手配をしてもらう方がほとんどです。

なぜなら、施主が神主を手配をする場合は全ての段取りをやらなければいけないからです。

ハウスメーカーが用意しておかなければいけないものを事前に神主さんから聞いて指示したり、施主自身がいろいろお手伝いをしなければならなかったりします。

ハウスメーカーが手配をすれば全てお任せでいいので安心な上に手間いらずです。

宗派によっては神式ではなく仏式やキリスト教式などでの地鎮祭をやる時もあります。

どちらにせよ、早めに現場監督と打ち合わせをして、どのような地鎮祭にしたいのか、用意するものは何があるかなど決めておくようにしましょう。

その際、参列者の人数が多くなるのであれば用意している椅子の数が足らなくなってしまうこともあります。

40分くらいの祭事の時間を立ったまま過ごすのは大変です。

事前に当日の参列者の人数をあらかじめスタッフに伝えておきましょう。

地鎮祭の日柄。六曜について

日本では昔から冠婚葬祭の時には六曜を参考にした日柄というものにこだわってきました。

これから建てる人の中には六曜を気にされる方がたくさんいると思うので、地鎮祭の時に気にすべき六曜のポイントを少しだけお伝えします。

<選ぶべき日柄>

第一位 「大安」(「三隣亡」に注意。)

第二位 「友引」

第三位 「先勝」(午前が良い)

    「先負」(午後が良い)

第四位 「赤口」(12時ちょうどが良い)

 あえて「仏滅」にやる必要はないでしょう。私もなんとなく嫌です。。。

「大安」の日柄であっても祝事をやってはいけないとされる日柄があります。それは「三隣亡」という日柄が割り当てられている「大安」です。読んで字の如く「三件隣までを滅ぼす」という意味です。恐ろしいですよね。。。要は地鎮祭をその日にやると、この日柄を知っている近所の方から、何てことをしてくれてるんだというクレームが発生する可能性がありますのでご注意ください。
正直なところ、現場監督は六曜を気にしません。なぜなら六曜に沿って工事をしていると工程が進まないからです。施主がどうしても気にするのであれば事前に現場監督に伝えておきましょう。工事途中でそれを言い出すと現場が混乱しますので。

地鎮祭の準備、用意するもの

用意するもの

デジタルカメラ・お祝儀・タオル・うちわ(猛暑日)・飲み物

祭事中の写真をスタッフにとってもらうといい記念になります。

ただしスマホだと、途中で指紋認証が必要だったりするので簡単なデジカメが適してます。

スタッフにビデオを撮影して欲しいとビデオカメラを渡す施主もいますが、できればやめた方がいいです。

実はスタッフは祭事中にも色々とやることがあるので一貫して撮影するのは難しいからです。

もしどうしても動画で残したいということであれば三脚を持参し定点にはなってしまいますが、記録用として撮影をするようにしましょう。

服装

季節にあった普段着・雨具・長靴(当日は晴れでも前日が雨なら必要)

服装は普段着で問題無いです。

暑ければ半袖でもいいし、寒ければ暖かい格好で来てください。

雨が降っていれば長靴を持参しましょう。

まだ地面は土や砂利の状態ですので、前日に雨が降っていればぬかるんでいることがあります。

女性の方は特にハイヒールはやめましょう。

悪天候時の地鎮祭

地鎮祭は雨でも行います

なぜなら、雨で地鎮祭の日程がずれてしまうと予定していた工事の着工ができなくなります。

つまり、神主の手配やスタッフのスケジュールの再調整をまた最初からやらないといけなくなるからです。

なのでハウスメーカーは確実に雨でも地鎮祭を決行できるようにテントを用意しています。

ここは雨天になってしまっても「雨降って地固まる」の精神で乗り越えましょう。

ただし、台風などでテント自体が吹き飛んでしまう危険があるような場合は、ハウスメーカーから中止の相談が来ます。その時は潔く地鎮祭の日程変更に応じましょう。

地鎮祭中の施主の動き方

祭事の途中、神主さんが手を打ったり頭を下げたりします。

たまに神主の動きをそのまま真似してしまう方がいますが、施主はその動作に合わせる必要はありません。

施主に動いて欲しい時は神主さんから「頭を下げてください」とか「立ってください」とかその都度指示がありますのでそれに従えばいいのです。

祭事の最中、お子様がじっとしているのに耐えられなくて騒ぎ出すことがあります。

でもそんなことは全く気にしなくていいです。

もし、動いている神主さんに絡みそうになったなら、自分の元に呼び戻してあげてください。

小さなお子様にとってはじっと座っているのが退屈なのはみんな分かっています。

スタッフも神主さんも誰も気にしていませんので大丈夫ですよ。

過去に神主さんの祝詞(のりと)の途中に発するオーという声と物々しい格好を目の当たりにし、怖い怖いと泣き続けていたお子さんがいました。ご両親が困り果ててましたが祭事が終わった後に神主さんが優しい笑顔でその子に対して「よく頑張ったね。ごほうびにバナナ食べる?」とお供えのバナナを渡したことで、その子が笑顔になり一気に場が和んだことがあります。

地鎮祭の具体的な流れと意味を知ろう

本来、知らなくてもいいことではありますが、知っているとその意味が理解でき、面白いので一般的な地鎮祭の流れと意味をお伝えします。

<式次第>

  1. 開会の儀
  2. 修祓(しゅばつ)
  3. 献饌(けんせん)
  4. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
  5. 四方祓い
  6. 地鎮の儀
  7. 玉串拝礼(たまぐし)
  8. 撤饌(てっせん)
  9. 乾杯
  10. 閉会の儀

 

流れはざっとこんな感じです。皆さんにわかるようにひとつずつの意味を解説します。

 

1〜3施主の身をおはらいで清めたあと、神主さんが神様に地上界に降りて来てくださいとお願いし、御幣(ごへい)と呼ばれるおふだと祭壇に飾られたお酒に宿らせる儀式です。
4神様に対し「ここに来てくれてありがとう、これからここで工事をするけど怒らないで見守っていてくださいね。」と挨拶をします。
5神様の宿ったお酒を土地の四隅に撒いて敷地に結界を張ります。お酒はその匂いで結界を張ると言われています。
6土地の一部とみなした小さな砂山を切り崩し工事の初めを日柄の良い時に神様の元で始めたという証を作ります。
7参拝者の気持ちを込めた玉串と呼ばれる榊(さかき)を一人ずつ祭壇にお供えします。
8神様に来てくれてありがとうとお礼を言いながら天上界に戻ってもらうよう導きます。
9〜10参拝者の皆さんで乾杯をして今日の良き日を祝います。

主役である施主がやること

地鎮祭の主役は施主です。施主として祭壇の前に立つのは5、6、7です。

事前にどういうことをするのか知っていれば緊張しなくて済むと思うので解説します。

5、四方払い

神社によってもやり方が色々ありますが、一般的にはお酒と米と塩を施主に渡し、手伝ってもらいながら神主さんが撒いていきます。

皆さんは神主さんの指示通りに米などを持ってついて回れば大丈夫です。

6、地鎮の儀

皆さんの代表者1名が木で作られた鎌の形をしたものを渡されますので小さな砂山に進み、テッペンにささっている草を切り取る仕草を行います。  

その時、三回エイ!エイ!エイ!と声を上げながら刈り取る仕草をしてください。

刈り取った草は砂山の横に置いてください。

その後、現場監督が今度は桑を持って同じような動作をします。

これでこの土地に対して最初の工事を行なったことになるのです。

7、玉串拝礼

参列した皆さん全員が一人ずつ祭壇の前に出て、神主さんに渡された玉串と呼ばれる榊(さかき)を祭壇にお供えします。

まずは玉串を顔の前に上げて願いを込めます。

願い終わったら玉串の切り口が祭壇側に向くように置いた後、祭壇に向かって軽く一回会釈をします。

次に大きく二回礼をします。それから二回拍手をします。

最後に軽く会釈をして席に戻ります。

まとめると、以下の通りです。

玉串を受け取って願いを込める→祭壇に置く→会釈→二回礼→二回拍手→会釈→席に戻る

ここで拍手をし終わった後に手を合わせたままにする人がいますが、仏式では無いので合わせたままにする必要はありません。両手は体の側面に沿わせましょう。

地鎮祭はこんな感じであっという間に終わります。

せっかくの記念すべき時なので皆さんは施主として堂々と挑みましょう。

地鎮祭【まとめ】

地鎮祭は日本の伝統的な喜ばしい行事です。

また、施主の決意の表れでもあります。

晴々とした気持ちで迎えれるように気持ちの準備を整えてからその日を迎えましょう。

そして、素敵なマイホーム作りを楽しみながら完成させていきましょう。

頑張ってください。

最後に、Twitterでお世話になっているズブロッカ大佐が施主の立場で書いた超大作ブログのリンクを載せておきます。地鎮祭についての詳細な解説と体験記です。

#家系ブログを盛り上げる会

ズブロッカ大佐 地鎮祭を執り行いました – へーベルハウス建築記@神奈川県川崎市

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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