【新築戸建住宅】多様化する選択肢 テレビ・インターネット・電話の話

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家づくりの準備
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はじめに

新築戸建の場合、建物完成後、引越ししてすぐにテレビやネットが使える状態にはなっていません。

ハウスメーカー側の人はそれが当たり前と思っているので、施主に対してあまりアナウンスしてない場合が多いです。

今の時代、入居してからすぐにネットが使えないと慌ててしまう事もありますよね。

そうならないために事前にやっておかなければいけないことがあるんです。

意外と知らない人が多いと思うので、今回は現在の情報社会の取り巻く環境のことも含めながらお話ししていきます。

ちなみにこの手の話だとテレビアンテナ会社やプロバイダー会社の宣伝の場合が多かったりしますがこの記事は全くそのような案件ではないため、中立的な立場でお伝えします。

最後までご安心してお読みください。

引き渡された家はテレビもネットも使えない状態

まずは、新築が完成し引き渡しを受けたときはどのような状態なのかを説明します。

宅内の配線は壁の中に落とし込まれていてジャック(差し込み口)もついています。

ですが、建物の中に外部からの信号が何も入ってきていない状態です。

と言うことは室内のテレビジャックにテレビからの配線を挿しても映像が映らないのです。

外部からの信号を入れるためにはテレビアンテナの取り付けやケーブルの引き込み工事をしなければならないのです。

つまり、ハウスメーカー側のスタンスは引き込み口への入線・接続工事の手配は施主様でやってくださいねという意味を示していると考えれば良いでしょう。

スマホで例えると、スマホ本体はネットや店頭で手に入れますが、そのままだと使えません。

なぜならSIMカードがセットされていないからです。

SIMカードを入れて初めて使えるようになります。

どの会社のSIMカードを使うかはお客様が選ばないといけませんよね。

簡単に言うと、引き渡しを受けた施主はスマホ本体を手に入れた直後の状態です。

これからSIMカードを差し込む作業をしなければならないのです。

ただ、事前にそのことを知っていればSIMカードを手配しておくことができ、スマホ本体を手に入れた瞬間から使用することが可能になるのです。

新築の引き渡しを受けた次の日にはプロバイダーの接続工事が行われるように手配しておけば入居と同時にネットやテレビを見ることができます。

注意しなければならないのはプロバイダー契約をしてから実際の引き込み工事までの期間が約1ヶ月から2ヶ月くらいかかる場合があるということです。

なるべく早めにプロバイダーとの契約を済ませておき、工事の中盤で引き渡し日が確定するはずですので、確定したらすぐに工事の予約を入れておくことが重要です。

引き込み工事までハウスメーカーが請け負わない理由

では何故ハウスメーカーは入線工事やテレビアンテナの施工まで最初から計画していないのでしょうか?

もしかしたら不親切に感じる方がいるかも知れませんよね。

それには理由があります。

昔はテレビを見るのであればテレビアンテナ、電話を使うにはNTT回線というパターンが決まっていました。

実際に、その頃は、よくテレビのアンテナ設置工事を請け負うことがありました。

しかし現在ではインターネットが普及し、その選択肢が多様化し、回線を提供する会社も増えた為、様々な選択パターンが用意されるようになったのです。

逆に言えば、施主の選択肢の自由度が高まった為、選択パターンが複雑化しハウスメーカーが介入できるようなものではなくなってしまったのです。

そのような背景からハウスメーカーとしては施主が選んだどのようなパターンにも対応できるように接続配線や引き込み口だけを用意し、後の段取りは施主が選択して行うという形に落ち着いたと言えるでしょう。

複雑なことのようで実はシンプルなこと

ここまで引き込みパターンが複雑化したと書きましたが、実は一周回ってシンプルになっているとも言えます。

ん!?言っていることが矛盾しているのでは!?と首を傾げる方もいるかと思いますので説明します。

それは光ケーブル回線の登場です。

昔と違い、今は光ケーブル回線を一本入線するだけでインターネットはもちろん、テレビや電話も使えるようになることはご存知ですよね。

それまではテレビはアンテナかケーブルテレビの選択肢、電話はNTT回線のみ、ネットはダイヤルアップ接続をしなければならなかった為、電話回線から取るか、ISDNやADSLを引き込むしかありませんでした。

ところが今は光ケーブル回線の手配をすれば全ての段取りが終わる為、ほとんどの方が光ケーブル回線を選択しているのが現状です。

それは、すなわち一周回ってシンプルになったと言った理由でもあります。

今までの流れを理解していただくと、いろいろ考えるのがめんどくさいので光ケーブル回線にしとけばいいって考える方がほとんどではないでしょうか

実際、私も同様の考えですし、結論、それで問題はないと思います。

しかし、念の為、テレビ・ネット・電話の選択肢をまとめておきましょう。

テレビ

テレビを見るためには3種類の方法があります。

  1. 地デジアンテナを立てる。
  2. 光ケーブル回線を入線する。
  3. ケーブルテレビ配線を入線する。
地デジアンテナを立てる場合のメリットデメリット
▶️メリット
  • 無料で見ることができる
  • 工事の待ち時間が比較的少ない
▶️デメリット
  • 設置工事費がかかる
  • 台風などの風を受け倒れるなど安定性に問題がある
  • 見た目が悪い
  • 電波障害エリアでは視聴ができない
光ケーブル回線やケーブルテレビ配線のメリットデメリット
▶️メリット
  • 見た目が良い
  • 安定性がある
  • プロバイダー会社ごとに独自のコンテンツが用意されている
  • テレビだけではなく、インターネットや電話も同じ配線で使うことができる
▶️デメリット
  • 毎月の契約料が発生する
  • 工事の待ち時間が長い

最近ではテレビを全く見ない家庭もあるようです。

私の家でも動画の多くはネット上のコンテンツ(YouTubeやAmazonプライムなど)を楽しんでいます。

そのような背景から光回線やケーブルテレビを選択する施主が多いように感じています。

インターネット

家庭内でインターネットを使う選択肢としては以下の3パターンに絞られます。

  1. 光ケーブル回線
  2. ケーブルテレビ
  3. ポケットWIFI

室内にWi-Fi環境を作ることによりHEMSの対応やIotの活用など最新の多くの技術を家庭内に取り込むことが可能になってきています。

ポケットWi-Fiだと対応ができない場合があるので注意が必要です。

電話

家庭内で電話を使うには以下の3パターンがあります。

  1. NTT回線を引き込む
  2. 光ケーブル回線を入線する
  3. 携帯を使用する(引き込みをしない)

NTTの電話回線を引き込むご家庭はめっきり減ったように感じています。

何故ならNTT回線を引き込まなくても光ケーブル回線で電話もできますし、一人に一台は携帯電話を所持している時代なので、電話回線自体を引き込まない方も多くいます。

また、これは余談ですが最近では電話での会話もせず、メールやLINEのみで会話を完結させたり、ZOOMなどの動画を使ったオンラインでの会話も主流となりつつあるので、声のみで通話する電話という文化自体が衰退していくのではないだろうかと私は個人的に考えています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

テレビ・ネット・電話は今までの家庭環境に無くてはならないものでした。

しかし、時代が変化しアンテナや電話が光ケーブル回線に移行しつつあり、テレビや電話はそもそもの需要が減ってきているようです。

消費者の選択肢が多様化したということは、施主自身が何を選ぶかを決めなければならなくなったのです。

ハウスメーカーが唯一最後まで施主に選択肢を残しているのはテレビ・インターネット・電話をどうするかという部分だけかも知れません。

しかし、それはまさに情報化社会からの問いかけであり、未来の住宅の在り方やそこに住む人の生活の仕方というのが問われているような気がします。

今回の記事をきっかけに未来の世界がどのように変わっていくのかを想像しながら、アンテナを選ぶか光ケーブル回線を選ぶかよく考えてみるのもいいかも知れないですね。

 

それでは今回はここまでといたします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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