住宅スキマ産業を狙え。こんなビジネスアイデアはいかが?

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コラム
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住宅スキマ産業を狙え。こんなビジネスアイデアはいかが?【はじめに】

働き方改革が叫ばれる中、住宅の現場監督の働く環境は改善どころか、よりハードになっていることが危惧されています。

そんな状況を鑑み、第一線で現場監督として働く私なりに考えたことがあります。

少しでも現場監督の労働時間を減らすために現場監督でなくてもできる仕事を代行したり、トラブルを軽減するための施策をしてくれる委託ビジネスの展開ができないものかと。

その中には実在するサービスもあれば、あったらいいなと思うサービスもあります。

そしてそこからアイデア展開され、住宅産業にはなくてはならない事業が一つでも発生すれば現場監督の仕事にも余裕が生まれます。

実現すれば、本来の重要な仕事である現場管理業務が充実し、結果、良い家を提供することにつながると信じてやまないのです。

今回の記事は忙しい現場監督に代わり様々なサービスを提供してくれるビジネス展開を想定して書きました。

新しいアイデアで起業をお考えの方も必見です

もしお時間があればこんな私の頭の中を覗いてみてはいかがでしょうか。

作業員用駐車場手配サービス

工事が始まるとたくさんの作業員が自家用車で現場に訪問します。

コインパーキングがあれば良いのですがなければ路駐をすることになります。

近隣の迷惑になることはもちろん、作業員もいつ苦情が入るだろうと気が気でないまま作業をしなければなりません。

いくら小さな工事であっても不特定多数の作業員が出入りする現場では作業員用の駐車場を用意するべきなのです。

しかし、月極駐車場を現場近くで探すのは容易ではありません。

月極駐車場がない場合は近くの空き地の所有者に連絡を取り一定期間土地を貸してもらうなどの交渉をしなければなりません。

駐車場があった場合、次は契約書を結び代金を支払います。

とにかく、毎現場ごとこれをやっていると多くの手間と時間がとられてしまうのです。

そこで駐車場を代行で探し、契約してくれるサービスの登場です。

このサービスについては実際存在しており、私も利用させてもらっています。

「何月何日から何ヶ月間、合計何台」と指示を出し、現場案内図を送付すればおしまいです。

とても助かってます。

道路占用許可、道路使用許可を一括手配サービス

住宅の敷地は重機が入れるほどの余裕がない場合が多いです。

重機は道路に停車して作業をすることになります。

それをするには道路使用許可が必要です。

また、敷地内に重機を乗り入れる場合は道路を破損しないように乗り入れ口に鉄板を敷きます。

鉄板を道路にはみ出して設置する場合は道路占用許可が必要になります。

その手の手続きは通常であれば現場監督が行いますが、現場状況だけ分かっていれば現場監督でなくてもできる作業です。

その手続きを代行して行うサービスがあるととても助かると思いませんか。

大手ハウスメーカーであれば現場監督が施工管理者に指示をして、施工管理者がやってくれるところもありますが地元の工務店だと現場監督がやっているはずです。

月に一棟ほどの受け持ちでしたら、こなせるかもしれませんが棟数が増えるとたちまち手が回らなくなります

申請もせずに工事をしてしまうとコンプライアンス違反になり大変なことになります。

現場案内図と仮設計画図を送れば後は申請をやってくれるサービスがあるといいと思いませんか?

地鎮祭・上棟式・完成セレモニーイベントサービス

住宅に限らず工事着工後は何かとイベントごとがあります。

地鎮祭や上棟式、最近では完成セレモニーなども流行っています。

それらの準備を現場監督がやっていては大変です。

そこでセレモニーイベント専門の設営サービス会社は需要があるはずです。

地鎮祭や上棟式ではテントの設営、神主の手配、地鎮祭の司会などを行います。

完成セレモニーではテープカット・シャンパンの準備・当日の司会・記念撮影などをしてくれます。

イベント会社が専門的にやってくれるとお客様も喜びます

現場監督は日にち指定と現場案内図を送るだけでオッケー。

当日は時間通りに現場に行くだけです。

工事現場の防犯カメラクラウドサービス

工事現場では人のいない時は施錠管理をしています。

しかし、それでも工事中の建物はどうしても無防備になってしまいます。

実際、現場に置いて帰った工具一式を夜中に空き巣に入られてとられてしまったとか、屋外に露出している配線を切断されてしまったなどの被害が相次いでいます。

また、施主としても夜間の工事管理には不安を覚えることがあると思います。

そこで工事現場の屋内外に防犯カメラを設置し、その画像はクラウドにアップされ、いつでもWEBで閲覧可能にしておくとどうでしょうか。

もちろん多くの工事現場でそのような対策を既にされていたりしますが、実際のところ防犯カメラの利点を最大限に生かし切れていないように感じます。

なぜかと言うと、カメラの設置は結局のところ電気工事店さんにやってもらうことになるので、一度つけたら放置されてしまうのが現状だからです。

せっかく設置するのであれば工事の進捗に合わせて設置場所を変えたり、離れた場所にいる現場監督とカメラを使って打ち合わせができたりすればさらに有意義ではないでしょうか。

そこで、現場用カメラ専門サービスはいかがでしょうか?

サービス内容は屋内外のカメラの設置・管理、定期的なカメラ位置の変更調整、クラウド管理です。

現場監督がいちいち電気工事店さんに指示をしなくても、そのサービス会社に委託をしておけば、いつでも現場の状況が見れるのです。

しかも、進捗状況に応じて適切な場所に位置変更をしてくれています。

すぐにアクセスできて現場との会話もできるし防犯にもなるとなれば需要は確実にありますよね。

戸建て住宅工事現場にAR・VR技術を提供するサービス

設計者が設計図に書いたものを現場で立体的にイメージが見れる技術です。

地縄張り・配置確認の際、地面に貼った紐で建物の説明をするのって無理があると思いませんか?

図面から立体が想像できる施工側の人間であればまだしも、施主は素人ですので地面に張った紐を見せられてもさっぱりなのです。

そこでAR・VRの技術を使い現場で立体的に見せるのです。

そうすれば施主も建物のイメージがしやすくなり、後に実際に建物が出来上がったときにイメージが違うとなることが防げるのです。

また、図面でいう展開図もこの技術を使えば補足程度のものでしかならなくなります。

今までは大工が平面図と展開図を頭の中で組み合わせて整理し具現化していた作業をAR・VRを使うことで容易く形状を確認でき正しく作業できるのです。

残念なことに、これを実現するには設計者も現場監督も専門技術がないため不可能です。

なので、代行して誰でもAR・V Rを閲覧できる状態まで仕立ててくれるサービスが確立されれば、住宅産業に革命が起きると言っても過言ではないのです。

傷・汚れチェック代行サービス

現場監督の最終検査では仕上がり具合はもちろん設備の可動や図面との整合など多くのチェック項目があります。

その中でも時間を有するのが仕上げ材料の汚れや傷のチェックです。

正直、これについては時間をかければ誰でもできます

つまり、傷・汚れチェック専門業者にチェックをしてもらうのです。

また、オプションで汚れ取りと傷補修サービスを依頼すれば全てが完結します。

ただしオプション費用は工事店持ちとすればどうでしょう?

工事店さんも負担を負いたくないから傷や汚れがないように必死で努力しますよね。

ちょっと意地悪でしょうか?

でもこのサービスを使えば最終検査の時間短縮につながり、現場監督はもっと重要なチェックポイントを見るのに時間を使えるし、先ほどの理由で汚れ・傷の発生もそのうち減少していくはず。

つまり、一石二鳥を生み出すサービスなのです。

近隣クレーム対応専門サービス

近隣クレームの対応で最重要なのは初期対応です。

現場監督がどうしてもすぐに駆けつけれない時はクレーム主を待たせることになってしまい、その分イライラさせてしまいます。

場合によってはそのことが引き金でさらに大きなクレームとなりかねません。

そこで近隣クレーム対応業者があると便利です。

会社へ近隣クレームが入ったら、まずは近隣クレーム対応専門業者に初期対応をしてもらうのです。

初期対応はマニュアル化されており、現場監督の代理としてクレーム主のもとに出向き、状況把握に努めます。

ひととおり状況把握が済んだら現場監督にフィードバックをします。

そのフィードバックには主なクレーム内容やクレーム主に会いに行く場合に必要な資料・注意事項などが詳細にまとめられています。

近隣クレーム対応専門業者なので初期対応の段階でクレームが収まっていることもあります。

現場監督が出向かなければならない場合はアポイントの取次もその業者がしてくれます。

そして現場監督が必要資料を揃え注意事項を踏まえた上でクレーム主に会いに行けば話はスムーズに進みその場で解決します

メリットは現場監督が動けなくても初期対応をしてくれることと、ワンクッションを入れることで現場監督に対するダメージが少ないことです。

残念ながら私の周りでこのようなサービスをしている業者さんはいません・・・。

でも現場監督にとっては夢のようなサービスです。

どなたかチャレンジしてみてくれませんか?

住宅スキマ産業を狙え。こんなビジネスアイデアはいかが?【最後に】

ここまで書いた内容はこれから起業を考えている方にも参考にして欲しいです。

なぜならきっと現場監督には需要があるはずだからです。

だからと言ってその会社がすぐに予算計上をしてくれるかどうかは別問題ですが・・・。

この記事のような住宅産業の事例に関わらず、実は様々なところにスキマ産業的なアイデアが転がっています

そして展開の仕方によってはその業種にとって必要不可欠なサービスになる可能性があるかもしれないのです。

実際、最初の方に書いた駐車場手配サービスやイベントサービスは私の勤める会社の事例で言うと今では当たり前に使っており、現場監督の負担軽減に貢献してくれています。

現場監督の方で時間に追われて余裕がない方はこのような代行サービスを探して積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

それでは今回はここまでとします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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