現場監督の仕事内容まとめ。わかりやすく説明します!

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工事中のアドバイス
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現場監督の仕事内容【はじめに】

カントクパパ
カントクパパ

こんにちは。

 

ハウスメーカーの現場監督ってどんな仕事をしているの?

って疑問に思っているそこのあなた。

現場監督はこれからあなたのマイホームを作っていくために欠かせない人物ですよ。

 

このブログを読んでちゃんと知っておくと現場監督の役割を理解でき、より安心して家づくりを任せることができます。

 

では、現場監督の仕事内容をご説明していきます。

ヒロシ
ヒロシ

こんにちは。

これからいよいよ建築工事に着手する予定の施主です。

この間、現場監督を紹介されたけど一体何をする人なのか未だによくわかってないのでぜひ教えてください。

カントクパパ
カントクパパ

分かりました。お任せあれ!

この道、約20年のカントクパパ がご説明いたします。

ヒロシ
ヒロシ

おおー!ベテラン現場監督さんですね。

よろしくお願いします。

現場監督の主な仕事内容とは

現場監督の仕事内容は大きく分けて「工程計画」「品質管理」「工程内検査」です。

ただし、これは主な仕事であって現場監督の仕事内容の全てではありません。

施主として大まかな現場監督の仕事内容は知っておいた方がよいでしょう。

今からその説明をしていきます。

現場監督の仕事内容【工程計画】

カントクパパ
カントクパパ

まずは「工程計画」についての説明です。

 

工程計画はいつから工事に着手し、いつ終わるかを決めて、それに向けて調整をしていく仕事です。

 

工程計画が決まっていないと施主さんも入居日が分からず困ってしまいますし、工事をする職人さんたちもいつから始めればいいのか迷ってしまいますよね。

 

なのでその柱となる工期を決め、全体の流れを見ながら調整をしていくのです。

 

ヒロシ
ヒロシ

確かに施主が「この日に入居したい」と言っても工事が終わっていなければ入れないし、正確な情報がないと困ってしまいますね。

施主としてそれを託しているのが現場監督ということですね。

カントクパパ
カントクパパ

はい、そうです。

工事を進めていくと期日までに前工程が終わらない事もあります。

常に現場の状況を把握し、次の工程をスムーズに進めていく段取りをしています。

ヒロシ
ヒロシ

そうなんですね。

現場では職人さんが工事を進めてくれますが、天候や現場状況によって思うように進まない事もあるんでしょうね。

確かに全体を把握している人がいないと、現場に混乱が生じてしまい、うまく完成までいかないかもしれませんね。

カントクパパ
カントクパパ

イエス!

その通りです。

現場監督の仕事内容【品質管理】

ヒロシ
ヒロシ

率直に質問します。

「ハウスメーカーの現場監督は現場にあまり来ない」と聞きました。

私のお家の「品質管理」は大丈夫なんでしょうか?

カントクパパ
カントクパパ

もちろんです。

 

まず、着手前に様々なチェックや段取りを行なっています。

例えば、図面と現場の整合性を確認したり、施工計画に無理がないか安全面も考慮しながらチェックします。

 

着手後も工程内検査を行うだけではなく、施工管理者への指示や報告書の内容確認などを行なっていきます。

ヒロシ
ヒロシ

ん??施工管理者??

施工管理者って現場監督とは違う人なんですか?

カントクパパ
カントクパパ

はい。そこがよく誤解されているポイントです。

 

一般的なハウスメーカーの現場監督は専門的で細かな品質管理をある程度、施工管理者に一任しています。

 

施工管理者とは各工事の種類ごとの専任者で、その道のプロフェッショナルです。

 

そもそも現場監督が一人で複数棟の品質全部を見ることは現実的には不可能です。

なので現場監督の目となり足となって現場を管理してくれる施工管理者が必要不可欠の存在なのです。

 

何より基本部分の品質管理については分担して専任の者にしっかり見てもらった方が、より精度が高い管理ができるし業務効率に繋がりますよね。

『施工管理者』👉 例えば、「地盤補強工事」「基礎工事」「建て方工事」「内装工事」「電気工事」「水道工事」など、他にもたくさん種類は分かれており、それぞれに施工管理者が任命されています。

 

ヒロシ
ヒロシ

そうですか。

なんとなく仕組みは理解できました。

 

でも、やっぱり一人の現場監督に全てをチェックしてもらった方がそれなりに安心できるような気がしないでもないですね。

 

そもそも現場監督が全部を見ることができない理由はなんですか?

カントクパパ
カントクパパ

はい、そこはきちんとご説明をしなければ施主に不安を与えてしまう要因となりますよね。

 

ハウスメーカーの現場監督は同時に進行している現場として、多い時で月に20棟くらい、少ない時でも10棟くらいを担当しています。

これ、知らないと驚きますよね。

 

住宅業界はビルやマンションなどの大規模建築と違い、一棟一棟の規模が小さいため、多くの物件を同時進行しなければ会社の経営が保てなくなってしまいます。

 

しかしながら、現場監督の数は限られています。

1日20現場を巡回していたら移動に時間がかかるばかりで現場の滞在時間が足らず、結局何もできませんよね。

 

これは会社の経営上の都合というわけではなく、建設業法上でも許された施工体制です。

ただし、場合によっては、元請けから下請けへ発注する金額に応じて一つの現場に専任の監理技術者が常駐しなければならないこともあります。

 

でも戸建ての場合は、よっぽどの大豪邸でない限り該当することはありません。

参考:俺の夢for MAGAZINE「監理技術者・主任技術者の職務と現場への配置についての考え方」

ヒロシ
ヒロシ

そうなんですね。

だからそのような確立された施工体制のもとで工事の品質管理がされているわけですか。

 

まったく知らなかったです。

 

カントクパパ
カントクパパ

はい。

これをきちんとお伝えすることが現場監督の最初の仕事だと思います。

 

しかし「現場監督」という呼び方の印象が、常に現場にいるように思えたり一日一回は現場をチェックしに来るものだと思っている方がとても多いのが現状です。

 

昔は私もこのことをお伝えすると、施主に驚かれた上に心配させてしまうのが嫌で誤魔化していた頃もありました。

 

でも、今は「きちんとした体制であなたのお家を守っています」と先にお伝えしご納得をいただいていてます。

その方が結果的に施主に安心を与えれることが分かったからです。

 

それでもどうしても毎日現場に来てもらわないと安心できない、というのであれば、ハウスメーカーではなく地元の工務店を選択するのもありです。

工務店の現場監督はハウスメーカー と比べ、請負棟数の絶対数が少ないので、申し出ればある程度の頻度で現場に足を運んでくれるかもしれませんね。

現場監督の仕事内容【工程内検査】

ヒロシ
ヒロシ

では、実際どのくらいの頻度で現場に行くことになっているんですか?

さすがにずっと施工管理者任せで仕事をされてしまうとやっぱり心配なんですよね。

カントクパパ
カントクパパ

それはそうですよね。でも安心してください。

 

ハウスメーカーの現場監督は必ず社内で決められた工程内検査を現場に足を運び行なっています。

 

具体的にいうと各工種ごとの中間時と完了時に検査を行います。

回数で言うと全工程中に最低でも10回以上は現場に足を運んでいると考えておけば良いでしょう。

例えば「基礎の配筋検査」というものがあります。基礎はコンクリートを流し込んで作りますが、コンクリートを流し込む直前に型枠の中の鉄筋がきちんと図面通りに施工ができているのかを確認します。基礎の配筋は構造的に重要な部分であり、ここで間違いがあると品質に影響が出てしまう部分です。このように重要な部分を検査するのが工程内検査なのです。
ヒロシ
ヒロシ

現場監督が品質管理の最後の要(かなめ)というわけですね。

確かにそれは重要です。

職人さんや施工管理者のチェックで不具合を見逃すことがあったとしても現場監督が最後に見てくれるのであれば安心できます。

 

カントクパパ
カントクパパ

はい。

専門知識を持ち合わせながら、工事全体を捉えることができるのは現場監督だけです。

様々な不具合に対してもトータル的なバランスを考え客観的な判断ができるかどうかが重要です。

 

また、現場監督は施主と現場をつなぐパイプ役だとも言えます。

施主の代わりとなって現場をチェックするというスタンスが大切だと考えます。

現場監督のその他の仕事内容とは

現場の管理は現場監督だけでなく施工管理者の協力のもと行われていることはご理解いただけたでしょうか?

ここまでの話を聞いて、もしそうだとしたら現場監督はそんなに忙しい仕事ではなさそう、と思った方もいるのでは?

でも実は現場監督の仕事ってそれだけではないんです。

では、それ以外の現場監督の仕事について少し触れておきましょう。

現場監督の仕事内容【施主】

ヒロシ
ヒロシ

人生に一度だけの新築工事だし工事の途中に何度か顔を出したいのですが。

カントクパパ
カントクパパ

それは大変いいことだと思います。

せっかくの新築工事なので楽しんでおくことをおすすめします。

現場には職人さんたちがいますのでぜひ声をかけて挨拶しましょう。

工程の進捗状況はポイントごとに現場監督がお知らせしてくれるはずです。

分からなければどのタイミングで見にいけばいいのか現場監督に聞くといいですよ。

 

 

 

ヒロシ
ヒロシ

ありがとうございます。

私もいち施主としてマイホームの進み具合ぐらいは把握しておかないといけませんしね。

カントクパパ
カントクパパ

はい。

それと現場のことはなんでも現場監督に聞いてください。

施主の不安を解消させることも現場監督の重要な仕事の一つです。

現場に行った時に疑問に思ったことはすぐに質問をするといいですよ。

 

後で質問しようと思っていると確認できないまま工事はどんどん進んでいってしまいますからね。

もしかしたら私たち施工者側が当たり前に思っていることでも、何も分からない施主にとっては不安材料になってしまうこともありますので。

ヒロシ
ヒロシ

そうですね。分かりました。

分からないことはその都度、現場監督に相談するようにします。

先ほども言いましたが、現場監督は施主と現場のパイプ役です。

施主に対して工事の進捗状況を報告したり、納まりを調整する際などにも相談をします。

また施主からの相談事などあれば、現場の代表として対応をします。

現場監督の仕事内容【近隣クレーム対応】

ヒロシ
ヒロシ

ところで近所で有名な、とても口うるさいおじさんが住んでいるらしいんですけど大丈夫でしょうか。

カントクパパ
カントクパパ

そうですね。

工事は近隣の方の協力なくしては成り立ちません。

ご迷惑をかける旨を事前に挨拶して回ります。

もちろん工事中は近隣配慮をした施工をしていきますが、たまにはクレームが発生します。

近隣クレームの対応も現場監督の仕事です。

ベテランの現場監督ならクレーム対応は慣れていますので任せておけばいいでしょう。

現場監督はなるべく施主と先方がその後の生活でギクシャクしないように気を遣って対応をしてくれます。

ただ、当事者同士でなければ解決ができないような場合もあるのでそのような時は施主に相談することもあります。

ヒロシ
ヒロシ

そうですか。

現場監督さんの仕事って多岐に渡るんですね。

大変だと思いますけど頑張ってください。

 

現場監督の仕事内容を理解しておいてよかったです。

これからのマイホームの建設がすごく楽しみになってきました。

ありがとうございました。

カントクパパ
カントクパパ

それは良かったです。

 

ぜひ安心してマイホームが出来上がっていく様子を楽しんでくださいね。

それでは失礼いたします。

近隣クレームの対応も現場監督の仕事の中の一つです。

もちろんクレームが発生しないように現場を整えることが重要なのは言うまでもありませんが。

現場監督の仕事内容【さいごに】

いかがでしたか?

以前にもブログでまとめた内容ですが、吹き出し対話式にすることでより分かりやすくなると思いリメイクしてみました。

参考までに過去に書いたブログのリンクも貼っておきますので興味のある方はこちらも見てみて下さい。

よろしくお願いいたします。

リンク

⇩このブログの元ネタです。

不安?現場監督が現場に来ない!

⇩現場に挨拶に行った時の差し入れについて書いてます。

喜ばれる現場への差入れの仕方

⇩内装の大工さんのことを書いてます。

内装大工との出会い。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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