はじめに
工事も中盤に差し掛かり、いよいよ内装工事に着手する頃、皆さんはそろそろ入居に向けた準備を始めなければなりません。
気持ちばかりが焦ってどんなことをすればいいのか悩んでいませんか?
実は早期に入居日を決め余裕を持って段取りを進めておけば、慌てることなく入居ができます。
なぜなら入居準備にはステップがあってひとつひとつを押さえていくにはある程度の時間がかかりますが、準備期間に余裕を持たせてあげれば難しいことは何もないのです。
この記事ではその準備や段取りに役立てていただけるように、皆さんが押さえておくことを分かりやすくまとめました。
記事を読み終えると入居準備への不安や、やるべき事が理解でき余裕を持った引越しができるようになります。
まずは入居日を決める。
工事中盤になるとメーカーとの打合わせで引渡し日が確定します。
引渡し日が確定すれば、ようやく皆さんが新築へ入居する日を決めることができるのです。
ここで、ひとつ言えることは、できるだけ早く入居日を決めた方がいいという事です。
なぜかというと、入居日を早く決めるメリットがたくさんあるからなのです。
早期入居日決定のメリット1 引越し業者
早期に入居日を決める最大のメリットは引越し準備に余裕が持てることです。
まずは引越し業者を選定し予約を取ることになります。
通常期ですと早めに予約をすることで金額も安くしてくれる場合があります。
逆に、3月4月の繁忙期となると通常時期よりも2倍以上代金が高くなると言われています。
しかも、予約すら取れずに5月まで引越しを待つということにもなりかねないのです。
もし余裕があれば、繁忙期の引越しを計画的に避けることができるかもしれません。
皆さんはそもそもの契約の段階から入居予定日を見据えて工程の打ち合わせをしていくことをお勧めします。
早期入居日決定のメリット2 ネット回線の申し込み
ネットやテレビ、電話などの申し込みも入居日に合わせて早めにしてください。
特にネット回線の工事の予約は契約してから1〜2ヶ月くらいかかります。
入居日が決まった後からどのプロバイダーにするか迷う時間はありません。
検討の上、プロバイダーは事前に決めておきましょう。
またテレビアンテナを設置する場合にも、アンテナ業者などに入居日を伝え段取りを早めに取るようにしてくださいね。
早期入居日決定のメリット3 転居案内状
入居日が決まらなければできないことの一つとして転居案内の作成です。
引越ししたことを知人に知らせるための案内状です。
年賀状と一緒にお知らせする方も多いかもしれませんが、時期が合わなければ案内状を作成することになります。
地味に手間のかかる作業ですので早めに取り掛かることをお勧めします。
使わないものから梱包を始める。
引越し日までまだまだ時間があるからとのんびり構えていてはいけません。
休日はいろいろな手続きがあったり、家具を見に行ったりでまとまった時間を取りづらくなります。
余裕はあるようでないものです。
まずは普段使わないものからどんどん荷造りを始めていきましょう。
使わないものから箱詰めされていくので引越し日に近づくごとにダンボールが増えていくはずです。
毎日使う歯ブラシやタオルなどは引越し当日に段ボールに入れるようにします。
新居の間取りを想定して、それらを置く場所を決めておく事がポイントです。
新居の部屋番号を割り付け、段ボール箱上面と横面にその番号をマジックで記入しておきましょう。
引越しの忙しい時にわざわざひとつづつ業者さんに置く場所を事細かに指示をせずに済みます。
各種手続きをしておきましょう。
入居日が決まってからでも問題ないですが順次様々な手続きを進めていきましょう。
現在お住まいの場所の管轄で行う主な手続き関係
- 住民転出届→市町村役場
- 国民年金の住所変更→市町村役場
- 国民健康保険の資格喪失手続き→市町村役場
- 福祉関連(乳児医療・児童手当・老人医療・年金など)→市町村役場
- 郵便物の転送届→郵便局
- 水道・電気・ガス・電話の休止届
新住所の管轄で行う主な手続き
- 住民転入届→新住所の市町村役場
- 印鑑登録→新住所の市町村役場
- 転校届→新住所の学校
- 運転免許証の住所変更→新住所の警察署
- 自動車の登録変更→新住所の陸運事務所
- ペットの登録変更→新住所の保健所
- 銀行口座の住所変更
- クレジットカードの住所変更
- 保険会社の住所変更
業者の下見
可能なら引越しに関係する業者さんに、工事中の現場を下見してもらえるか聞いてみましょう。
事前に確認しておいてもらえれば搬入当日のトラブルが発生しにくいのでお勧めです。
ではどのような業者に下見をしてもらうといいか挙げていきます。
カーテン工事業者
カーテン制作をするには窓枠ができた状態、且つ、カーテンレールが取り付けられた状態でカーテンの採寸をしていきます。
カーテンの製作期間は採寸してから7日から10日ほどです。
ここでの注意点はカーテンの採寸は極力カーテン業者さんに任せるということです。
なぜかというと寸法の測り方は業者さんによって違います。
ご自身で測った寸法をそのまま業者に伝えるのは危険です。
取り付けてみたら寸足らずだったということが無いようにしましょう。
引越し業者
大物家電や家具を入れる場合、その搬入経路の幅が狭くそれらのものが搬入できないという事があります。
分解できる家具ならまだいいのですがソファなどは分解できませんので心配でしたら見にきてもらった方が良いです。
扉を外せば通れるとか階段手すりを外せば通れるなんて話が出た場合は施工会社への相談が必要になります。
冷蔵庫や洗濯機も同様です。
特に冷蔵庫は傾けると良くないです。
きちんと搬入経路を確保してもらい、水平を保ちながら慎重に運んでもらいましょう。
エアコン工事業者
エアコン工事での注意点は以前のブログでも書きました。
ぜひ一度ご覧ください↓
そのブログでも書きましたが、冷媒配管用の穴が設けられている場合、エアコンの機種によって設置ができないことがあります。
皆さんが選択したエアコンが建物の状況にマッチしているかを事前にきちんと調査してもらうのが良いでしょう。
また、お掃除機能付きのエアコンなどは注意してください。
なぜなら冷媒配管とは別にホコリを捨てるための配管を通さなければなりません。
そうすると冷媒配管用の穴では寸法が足らず別の位置に壁貫通穴を開けることになりかねません。
その際、外壁内の骨組みや断熱材を乱してしまう危険をおかすことになります。
また、設置工事当日に取付不可だと言われてしまったら、別の機種を選び直す手間がかかります。
あと、エアコン室外機は外構工事が完了していないと設置できません。
特にコンクリート土間や犬走の上に室外機を設置する場合は、コンクリートが乾いてからでないと乗せれません。
外構工事の時期とエアコン設置日の調整を現場監督とすることをお勧めします。
仏壇業者
仏壇は仏壇屋さんが搬入するのが一般的です。
仏間にきちんと入るか、搬入経路は十分かを仏壇屋さんに確認してもらいましょう。
あえて言うまでもないのですが、仏壇はご先祖様の居場所です。
皆さんの家に先に入ってもらうのが礼儀とされています。
もし仏壇が入らないとなれば仏間を作り直す工事が終わるのを待つことになります。
その分、皆さんの入居スケジュールがずれ込んでしまい入居計画が台無しになってしまいます。
私の経験上、たまに発生するトラブルのひとつです。
皆さんはそのような事がないようにしましょう。
ピアノ搬入業者
以前、三階建て住宅の三階の部屋にグランドピアノを搬入したお客様がいました。
もちろん階段を通って搬入することができません。
その時は私も心配だったのでピアノ屋さんには事前に下見に来てもらい打合せをしました。
結果、クレーンで吊上げて重たいサッシを外した状態にしてなんとか搬入しました。
クレーン車の設置位置を道路ではなく敷地内に乗り入れさせ、建物になるべく寄せた位置にする必要がありました。
そのために外構工事を始める前にピアノ搬入をするという日程調整をしたことを覚えています。
工事の段取りとも絡む場合があるので慎重に搬入計画を立てましょう。
ネット回線業者
建築工事ではネット回線に対応できるように引込み口と情報ボックスの設置がされているはずです。
その位置を伝えれば大抵のネットの業者さんは問題なく宅内の配線接続工事をしてくれます。
しかし、皆さんが選んだプロバイダーで採用している配線経路が建築で用意した配線経路と必ずマッチしているとは限りません。
これについては下見もそうですが建物の図面をプロバイダー担当の方に見せて、配線経路の事前チェックをしてもらうといいでしょう。
工事完了後に別のところに新たに配線を通すことは困難だということを知っておいてください。
テレビの設置業者
テレビやビデオの配線については図面でのチェックをしてもらってください。
特に壁掛けテレビにする場合は下から上に壁内を通って配線している場合がほとんどです。
また、壁掛けテレビの金物の形状が様々なのでテレビの高さによっては、上に設置したジャック関係の電気プレートの位置と干渉してくることもあります。
事前に綿密な計画が必要になりますので注意してください。
地デジアンテナや衛星アンテナを採用する場合はその設置可能位置が周辺環境によって限られます。
おそらく追加費用がかかりますが、設置したい位置に電波障害がないか事前調査してもらいましょう。
まとめ
ここでお伝えしたように新築へ引越しをすることは大変な作業です。
入居して落ち着いた後に体を壊してしまう人もいるくらいです。
ですので、皆さんは余裕を持った計画を立て、引越しトラブルに巻き込まれないように最善を尽くしましょう。
それでは今回はここまでといたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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