家づくりに感動体験を!工事を楽しむ7つの工程。
はじめに
みなさん、こんにちは。
設計打ち合わせが終わり、いよいよ工事スタートだっていうときに、ふと次のようなことで不安を抱える施主の方が多いようです。
- 工事中はどのように現場と接していけばいいのだろう。
- 現場見学をするならどのタイミングでするのがいいのだろう。
それもそのはず。誰もが家作りは初めての経験。
現場の雰囲気もわからないし、施主という立場で何もしないわけにもいかないし…と悩んでしまいますよね。
でも工事が始まる前にこのブログに目を通しておくと安心できるはずです。
なぜならこのブログでは、施主が現場を見学するのにベストなタイミングを感動体験ポイントとして具体的にピックアップしているからです。
記事を読み、そこを押さえておけば現場との関わりもできるし、何よりせっかくの家づくりを感動体験にすることができるのです。
家づくりに感動体験を!工程①地鎮祭
地鎮祭は工事を始めるにあたってとても大事な行事です。
最初の感動体験ポイントはこのタイミングになります。
以前、地鎮祭についてブログをまとめてありますので是非読んでみてください。↓
地鎮祭の時に初めて現地で施主とスタッフが居合わせます。
このタイミングでは、ただ神主さんに地鎮祭をやってもらうだけではなく配置の最終確認を行います。
地面に張ったビニルテープで建物の位置が分かりますので、きちんと説明を受けて建物の位置を確認してください。
また、まだなんの手も加えられていない敷地を見る最後のチャンスです。
しっかりと写真に撮るとか、目に焼き付けておきましょう。
ちなみにこれから工事の見学に来るたびに外観の写真を記念に撮りますよね。
どこか一ヶ所定点観測できそうな位置を決めておくと良いでしょう。
現場から少し控えた位置であれば建物が立体的になった時もその画角に収まるはずです。
例えばマンホールなどをそのポイントとして決めておき、現場に来たときはそのマンホールの上に立って外観を撮影します。
そうすると建物が立ち上がっていく様子などが同じ角度から見れてわかりやすい写真が撮れます。
家づくりに感動体験を!工程②配筋検査
工事のスタート地点では先行外構工事や地盤改良工事が進められていきます。
それが完了したらいよいよ本格的な建物の工事となります。
まずはじめに行われるのが基礎工事です。
そして二番目の感動体験ポイントはこのタイミングになります。
基礎工事では鉄筋を組んで型枠を組んでコンクリートを流し込む工事が行われます。
ここで見るべきなのは『配筋検査』の時です。
配筋検査とはコンクリートを流し込む前日に現場監督が行う検査です。
型枠の中の鉄筋が問題なく図面通りに組まれているかを確認する重要な検査です。
コンクリートを流し込んでしまったらもう鉄筋は見ることができなくなってしまいます。
是非ご自分のマイホームの鉄筋がどのように組まれているのか見てあげてくださいね。
<感動体験を味わうポイント>
ここでひとつだけ、家づくりを楽しむためのコツを言います。
見学する皆さんのスタンスとしては技術的なことをチェックしに行くのではなく、雰囲気を味わいに行くようにしましょう。
あくまで技術的な検査は現場監督の仕事ですので任せておけばいいのです。
皆さんは余計な心配をせず、現場監督を信じて任せるということも、家づくりを楽しむためには必要な要素ではないかと私は感じております。
もし、不明なところや疑問点などが出てきた時には、その都度、監督さんに聞くようにしましょう。
家づくりに感動体験を!工程③コンクリート打設
配筋検査が終われば次にコンクリート打設が行われます。
そこも感動体験ポイントと考えて良いでしょう。
コンクリートはコンクリート工場で作られ生コン車に乗せられて現場まで運ばれます。
運ばれたコンクリートは生コン車からポンプ車へと移し、ホースに圧送されたものが型枠の中に流し込まれます。
その一連の流れを見学するのはとても楽しめるはず。
また、工程②配筋検査を見逃した方も流し込む直前でしたら鉄筋がまだ少しは見えます。
ただ、コンクリート打設は天候により延期になることがあるので見学できる確率はなかなか低いと思ってください。
その日のために仕事の休みをとっておいたのに延期なんてだめだ、と監督に詰め寄るのだけはやめてあげてくださいね。
家づくりに感動体験を!工程④建前
基礎工事が終わり、いよいよ外装工事が始まります。
外装工事は基礎の上に柱を組み立てて柱の上に梁を乗せ建物の骨組みを作る工事です。
『建前』とはその初日に当たります。
工事期間中、最大の感動ポイントはこの建前のタイミングと言っても過言ではありません。
建前はあらかじめ監督から施主の皆さんに日にちを伝えられるはずです。
皆さんのマイホームが立体的になる瞬間です。感動しないわけないですよね。
是非、現場を訪問することをお勧めします。
当日はレッカーという重機が設置され、材料を運搬してくるトラックが待機しており、かなりごちゃごちゃとしています。
少しだけ離れた位置から邪魔にならないよう、また怪我をしないように見学をしてください。
外装工事を施工する職人さんのことを建方さんとかトビさんとかと呼ぶことがあります。
できればなるべく早めに現場に行き、準備の段階で声をかけて建方の職長さんに挨拶をしておきましょう。
もし監督の許可が出るのであれば、柱を固定するナットを締める作業を一本だけやらせてもらいましょう。
その状況を写真に収めればとてもいい記念写真になると思いませんか。
ところで、この日に地鎮祭のお札を持参される施主の方がいますが、お札を持参するのは上棟のタイミングですので誤りです。
上棟とは屋根が全て伏せ終わったタイミングですので間違えないようにしてくださいね。
家づくりに感動体験を!工程⑤上棟
建前から約2週間から3週間経つと上棟を迎えます。
ここでも感動体験ポイントを迎えることができます。
上棟式を行うという方は以前、私がブログでまとめてありますのでやり方を確認しておいてください。↓
上棟の時には現場監督と施主が現地で集まり、中間打ち合わせを行います。
地鎮祭のお札を現場に持ってくるのであればこのタイミングで持参してください。
この時に現場で見える状況としては建物の躯体がほぼ完了しており、室内側からも構造部分がよく見える状況になっているはずです。
仮設の階段も室内に取り付けられ上階に上がることができるようになっています。
建物の大きさの実感が持て、二階のバルコニーからの景色を初めてみることができる瞬間です。
よく、外壁の裏側にマジックでご家族の名前と願い事を書きたいという方がおられます。
とてもいいアイデアです。私が監督でしたらお勧めします。
その前で記念撮影なんかしたら一生の思い出になりますよね。
この頃から外装の定点観測にあまり変化がなくなってきます。
室内は間仕切りが施行されると定点観測が難しいです。
どうしても歩き回りながら記念に残したいところをパシャパシャと撮るような感じになるでしょう。
私は持っていませんが、360度カメラや、iPhone11の広角モードなんかが室内撮りに適しているようです。
お持ちの方は是非試してみてください。
家づくりに感動体験を!工程⑥内装工事完了時
中間打ち合わせから約1ヶ月後、内装の大工さんの工事が終わりを迎えます。
それが次の感動体験ポイントです。
個人的にはそれまでの間も断熱材が入ったり間仕切り壁が徐々に作られていったりと、見ていて楽しめるとは思います。
ですが、なんせ工事の途中は危ない道具が置いてあったり材料が山積みになっていたり、見学に適している状況ではないとも言えます。
ちょっと顔を出して挨拶がてら差し入れを渡すというような目的でしたらぜひ。
ただ、小さなお子様がいる場合は注意してくださいね。
大工さんへの差入れについてもブログをまとめております。↓
さて、大工工事が終わると室内の間仕切り壁や階段が出来上がり、お部屋の感覚がわかります。
例えば家具を検討されている場合などは実際にメジャーを持っていって測ることもできるでしょう。
また、壁紙クロスや装飾をする直前の状態です。
壁の仕組みを理解するのにはとてもいいタイミングと言えます。
家づくりに感動体験を!工程⑦クロス仕上工事完了時
さて、最後の感動ポイントがクロス仕上工事が終わった段階です。
ここまで来れば工事も終盤に差し掛かっています。
もう工事が終わってしまうのかという気持ちになる方も多いでしょう。
きっと感動体験をしてきた皆さんは嬉しい反面、寂しさを感じるという複雑な心境を味わいます。
クロスが貼られれば部屋の広さ感覚や明るさなどが実際に体感できます。
その後の工程は設備関係の器具が取り付けられ、清掃や傷補修工事が行われて工事は完了です。
皆さんは竣工検査を待つのみになります。
まとめ
さあ、いかがでしたでしょうか?
見学するのに適したポイントを7つに絞ってみました。
建築中とはいえ、皆さんは皆さんの生活で忙しいと思います。
ここにあげた7つの工程を意識し、できるだけ現場に足を運ぶことをお勧めします。
きっと家づくりを楽むことができ、感動体験ができるはずです。
では今回はこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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