ハウスメーカーVS地元工務店??

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家づくりの準備
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☆ハウスメーカーvs地元工務店?

今回は、具体的にビルダーをどこに依頼するかを迷っている方にアドバイスができればと考えています。

ここでは、家を建てる工事を請け負う地元工務店やハウスメーカーのことをひとまとめに「ビルダー」と呼ぶことにします。

私は、現在ハウスメーカー勤務ですが現職への転職前には地元工務店に勤めていたこともあり、どっちの特徴も分かっていますので、偏った見方にはならないと思いますし、そうならないように気をつけながら話をしていこうと思います。

☆ハウスメーカーと地元工務店の違いを知りましょう

まず、あなたにとってハウスメーカーと地元工務店のどちらがいいのか、というお話から。

よく、youtubeやブログでもハウスメーカーvs地元工務店という視点で語られることが多いこの話題ですが、私はそもそもそこにVS構造はなく、両者は全くの別物だと考えています。

中にはハウスメーカーもしくは地元工務店では絶対に建てるな、などという過激な見出しを掲げているYouTubeチャンネルがあったりしますが、そもそもそこに対立構造自体が存在しないわけですから、本質を取り違えているとしか思えません。

両者に得意不得意があるということを理解してもらうことは、皆さんがビルダーを選択する上で非常に重要なことです。

では、そこを押さえていただくために少し解説をしていきます。

まずはじめに、ハウスメーカーと地元工務店ではそれぞれが掲げるコンセプトや組織の仕組み、また工事の進め方や企業の規模など、様々な部分で全く違います。

ということは、それぞれが得意とするターゲット層がそもそも違うということです。

お客さんも自分のコンセプトに近いビルダーを選んで依頼しますから、その特色も自然と分かれるのです。

→よくあるパターンを言うと、工務店でしか実現しないようなこだわりを持った人がいて、 その人の知り合いにハウスメーカーの関係者がいるという理由でロクに他のビルダーを調査しない ままにそこで建ててしまった場合、自分の思惑どおりにいかなくて残念な結果になってしまった、なんていう事例です。これは明らかに施主がビルダーを間違えて選択してしまった例です。

ビルダーを対立という形で同じ土俵で戦わせようとしていること自体が実はナンセンスですし、皆さんにとってもどちらを選択すべきか悩ませる最大の要因になってしまっているのです。

ビルダーを選ぶ皆さんが、それぞれのメリットデメリットをよく理解し、自分の目的に合った方を選択していけばいい、ただそれだけのことなのです。

ラーメンを食べにフレンチの店に入る人はいないですよね。

そう言うことです。

では、これからそれぞれの特徴を簡単にご説明していきましょう。

☆ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーとはいわゆる工業化住宅を建てて売る販売店と考えてください。

工業化住宅はプレハブ住宅とも言い換えられることがあります。

簡単に言うと、メインとなる柱や壁、それから内装部材を自社工場で開発・製作し、現場に運び、現場で組み立てる仕組みやシステムを構築しています。

プレハブというとあまり聞こえが良くないので、安っぽい印象を与え、誤解をされることが多いのですが、現在大手と言われるハウスメーカーのほとんどは、品質的な性能は十分確保された上で、さらにコストを抑える努力をしています。

なのでプレハブや工業化住宅という言葉を聞いて慎重になる必要はありません。

むしろ工業化することで、現場で一から制作するのではなく、自社で規格化された部材を大量生産するので材料コストも安く工期も少なくて済みます。

コスト面だけでなく品質の面から見ても、現場作業が少ない分、安定していると言えます。

☆ハウスメーカーのデメリット

大きなデメリットをお伝えします。

ハウスメーカーは工事完成までの全ての工程をほぼシステム化してます。

もし皆さんが工事途中で急遽、計画内容の変更を依頼した場合、新たな材料が製作されてくるのを待つために、システム化された工程の流れを一時ストップさせることになります。

そうすると、工程が遅れたり材料が既に製作されていたりするとキャンセル料を請求されたりすることもありその後の動きがギクシャクすることがあります。

そういう意味では、対応が柔軟でないと感じることがあるかもしれません。

☆地元工務店の特徴

一方、工務店は、材料を資材メーカーから直接おろし、仕入れた材料を現場で職人さんが加工して仕上げていきます。

また地域密着型の工務店が多いので地域特性を生かした施工を考えてくれることもあります。

なので、多種多様な皆さんのニーズに柔軟に応えることができるでしょう。

例えば、もし、皆さんが見つけてきた新しい技術や、最新の商品などがあり、それを使ってほしいと依頼すれば、自由に取り入れることができたりします。

それが特殊な仕様であっても、計画に盛り込む努力をしてくれるはずです。

工事中も、現場に足を運び、職人さんにここをこうしたいと頼めば融通をきかせて対応してくれることもあるでしょう。

☆では、どちらにすべきか

皆さんが、マイホーム作りのどこにこだわりを持ち、何をしたいのかによって

ハウスメーカーを選ぶか地元工務店を選ぶかが決まってきます。

実はここが最も重要で、この選択を間違えると皆さんの要求することとビルダーの出来ることの間に相違が生じて、残念ながら満足できるマイホームに至らないことになってしまいます。

ざっくりいうと、品質的な安心を求めるならハウスメーカー、自分のこだわりをとことん追求したいのなら工務店を選びましょうというところでしょうか。

あと、やりがちな間違いとして、提示された見積金額だけを見てビルダーを決める人がいますが、それは失敗の元です。

見積金額は、あくまで、その決定要因の根拠の一つに過ぎないと理解してください。

必ずそのビルダーのコンセプトをしっかり見て、調べて、納得した上で決めるようにしてください。

☆こんな人はハウスメーカーを選ぶべき

次のような方はハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

  • 工業化住宅について理解ができた人
  • 現在、建築の知識がそれほどなく特殊なこだわりがない人
  • 一定の品質以上の性能を建物に求めている人
  • とにかく安心して建てたい人
  • 設計、施工はある程度メーカー側にリードして欲しいと思っている人
  • アフターメンテナンスに期待している人
  • 長期的な資産価値を維持したい人

皆さんは当てはまりましたか?

☆まとめ

ビルダー選びはディナーのお店選びと一緒です。

皆さんが何を食べたいかによって中華の店にするのかフレンチの店にするのかを決めますよね。

ビルダーも自分が建てたい家を希望通り建ててくれるところを選択してくださいね。

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