はじめに
ワクワクする家づくり。
これから始まる新しい生活に期待感が高まってくることでしょう。
そんな中、新しいリビングセットや家具収納、テレビボードなどもこのタイミングに新しいものを買い揃えようと考える方も多いのではないでしょうか?
多くの場合、新築に置くのだからと一生ものの家具を買いたくなるものです。
でも一生ものの家具はどうしても高価なものが多いです。
だからこそ、家具の新調は慎重にしたいものです。
あ、ダジャレを言いたいがために書いたブログではございません。
せっかくの新築だからこそ、それを彩る家具選びに失敗は禁物です。
実際、私は家具選びに失敗してしまう施主の方を多く見てきました。
大きさが合っていない、色合いが揃っていない、そもそも必要ではない家具を買ってしまったとか…。
新築工事がうまくいっても家具選びに失敗すると途端に生活がし辛くなり、残念な空間が作り出されてしまうものなのです。
そうならないためのちょっとしたアドバイスがあります。
それは家具選びのタイミングです。
この記事では家具を選定するタイミングについてお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
家具選びのベストタイミング
最初に結論
最初に結論を言います。
私の今までの経験上、たどり着いた答えとしては「新居への入居前に家具を買い揃えてはいけない」ということでした。
どういうことかと言うと、今まで使っていた家具は捨てずに新築でもしばらく使って様子を見て欲しいのです。
そうすると、新築の間取り空間と現在持っている家具とのバランスを実際見て体感して確認することができます。
つまり、新しく買う家具の大きさ・形・色合い・用途を比較検討がしやすくなります。
これが家具選びをするにあたって失敗しないための鉄則なのです。
インテリアコーディネーターに任せるのも一つの方法ではある
ただし、例外があります。
インテリアコーディネーターなどの専門の知識を持った人のアドバイスを受けているのであれば話は別です。
彼らは図面を見ただけで部屋の大きさやイメージを頭の中に思い描くことができます。
信頼するインテリアコーディネーターに頼れる環境があるのであればそれはそれで問題ありません。
ただし、コーディネーターに依頼すると提携先の家具メーカーからの購入を勧められることになりますし、勧められる家具はブランド品で価格帯も高めのものが多いはずです。
一生ものだからと割り切って予算を度外視してコーディネーターに委ねるのも一つです。
しかし、その空間で家具と暮らしていくのはあなたですし、自分で選んだものには愛着が生まれ納得感も得られるはずです。
私個人としては家具選びは人に頼らず自分たちでやってみてはどうかと思うのです。
慌てて買ってもいいことなし
家具の新調は慎重に!です。慌てて購入してもいいことはありません。
もちろん新しい家に入居した時から、新しい家具に囲まれて楽しい新生活が始まるのであれば確かに素敵なことです。
気持ちも晴れ渡ることでしょう。
しかし、それはその部屋にベストマッチした家具が用意されていればの話です。
先ほども述べましたが、インテリアコーディネーターに頼らない限り、そのような理想にはなかなか近づけないでしょう。
ではどうしたらいいか?
まずは今使っている家具は捨てずにそのまま新築に移動させてください。
新しい部屋に今まで使っていた古い家具を置いてしばらく生活してみるのです。
そうすると、この家具の足りないところは何か、この家具の不便なところは何か、この家具とこの部屋の相性はマッチしているのかなどが感覚としてわかってくるのです。
具体的な検討
検討要素は大きさ・形・色合い・用途です。
今まで住んでいた部屋だとちょうどいい大きさだったダイニングテーブルが新築に入居した途端小さく感じることがあります。
「これから家族が増えることを見越すと、この大きさでは不便になるかも。だったら買い換えよう。」
となるわけです。
そして買い換えるなら今よりもあと何センチ大きいものが理想か検討することになります。
すでに新築に入居しているのですから、実際にその部屋の大きさと見比べて測ることができます。
「この家具から15センチ大きくなると残りのスペースが70センチあるから人は通れるな。」
という具合に明確に理解できます。
そして、色合いもすでにある家具から比べてもう少し濃い色をとか、もう少し明るい色をとかを検討すればいいわけです。
つまり、旧家具があることによって新しい家具に求めるスペックを検討しやすくなるのです。
いらない家具を買わなくて済む
この方法を取ることで「不要な家具を買わなくて済む」というメリットが得られます。
今ある家具を買い換えていくという発想は、余分に別用途の家具を買い足すわけではなく、今までの生活で必要だとわかっているものだけを新調するということです。
新築を建てている時ってどうしても気持ちがハイになってしまい、「新たにデザイン調の椅子を置いてみよう」とか「置き照明でお洒落に壁を照らそう」というふうに、実際の生活ではほとんど使用しないような家具にまで手を出してしまいがちです。
そもそも新しい住居に移ったとしても基本的な生活スタイルが今までと大きく変わるわけではありません。
つまり、今まで使っていた家具以外の用途のものは今のところ不要であると思えばいいのです。
ひとつづつ空間に合わせて家具を買い替えていくことで居室と家具がマッチしてさらに居心地の良い空間が生まれます。
そのレイアウトが完成され、ようやく生活として落ち着いてきた時になって初めて新しい要素の家具を検討すれば良いのです。
まとめ
一生に一度の新築工事。
ついつい建物や間取りばかりに目がいってしまいがちです。
でも生活に一番身近な家具を蔑ろにしてしまっては大きな失敗につながります。
だからこそ慎重に考えて欲しいのです。
でも慌てないでください。
まずは今持っている家具を新しい家に連れていきましょう。
その上で、少しずつ新調していき、時間をかけて居心地の良い空間を作っていくようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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