新築工事中のイベント【はじめに】

夢のマイホーム。いよいよ工事着手だ!
けど、工事中は施主として何をすればいいんだろう?
今のうちに施主の心構えとして、ある程度は知っておきたいなぁ。

これから工事が始まるんですね。
おめでとうございます。
施主の中には工事着手から完成までの間に行われるイベントについてきちんとした説明を受けていない方もいるようですね。
現場監督に呼ばれて現場には行くものの結局、何が目的で呼ばれたのかさえも分からず戸惑ってしまうことがあるようです。
もちろん、ほとんどの人が新築工事の施主になるなんてことは初めてですので無理もありませんよね。
この記事では建築工事中にあるイベントには何があり、それは何のために行うのか、その時に施主は何をするべきなのかを簡潔に分かりやすく解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
新築工事中のイベント【地鎮祭】
工事着手前に行うのが「地鎮祭」です。
これは日本にある伝統を受け継ぐもので、これから工事を始めるにあたってその土地の神様にご挨拶をする祭事です。
通常は施主のご家族とハウスメーカーのスタッフ数名が神主さんを迎えて行います。

地鎮祭を行うとこれから工事が始まるんだというワクワク感と同時に施主としての責任感を感じる事になります。そういう意味では心の切り替えができるのでいいイベントですよね。
詳細をまとめた記事がありますので載せておきます。
新築工事中のイベント【地縄張り】
「地縄張り」もしくは「縄張り」と言います。
地面に建物の大きさを示す紐やテープを貼り、配置の確認をします。
地鎮祭の祭事が終わった後にその流れで進める場合がほとんどです。
今までは図面上でしか検討していなかった建物配置を現場に記してもらうことで、実際の大きさを初めて体感することになります。
施主はそれを見て建物の位置を最終決定するという大きな仕事をしなければなりません。
地縄張りについてまとめた記事がありますので載せておきます。
- 建物の大きさの確認
- 地面の基準高さ
- 隣地建物との位置関係
- 屋外設備の位置
- 車の出入りのしやすさ
新築工事中のイベント【中間打ち合わせ】
「中間打ち合わせ」もしくは「間仕切り立会」などと言います。
建方工事が終わり、内装工事に入る直前くらいに現地建物内で行われる打ち合わせです。
主に、今後の流れの説明や竣工検査・引き渡しの日程を決定するのが目的です。
また、工事着手後に依頼した追加や変更があるのであれば、それがきちんと現場に伝わっているか確認をするのにいい機会です。

追加変更工事について
基本的にはそのタイミング以降は追加工事や変更の依頼は対応できなくなります。
対応できても材料が注文されているためキャンセルが効かなかったり、割高になったりします。
また工事中の追加変更は現場に混乱を招きやすく、トラブルの原因になります。
極力、追加や変更の依頼は工事着手前に終わらせておくようにしましょう。
建物の躯体部分やサッシなどが設置されているはずです。
中間打ち合わせでは予定通りの部材が設置されているかを簡単でいいので確認しておきましょう。
チェック項目
- サッシの大きさや色、開き方向
- 外壁の色・種類
- 屋根の色・種類
新築工事中のイベント【上棟式】
地鎮祭で神主さんに頂いたお札を棟柱に設置することを上棟と言います。
それをする際に職人さんや棟梁などを集めてやる「お祝い会」が「上棟式」です。
上棟式はやる人とやらない人で分かれます。
通常、現場監督に上棟式をやるかどうか事前に尋ねられます。
なぜなら、上棟式はあくまで施主主体の会なのでハウスメーカーはお誘いを受ける側だからです。
つまり施主がやりたければやる、やりたくなければやらない。が正解です。
上棟式について詳しくまとめた記事がありますので載せておきます。
新築工事中のイベント【竣工検査】
建物工事が終わり、引き渡しの前に行われるのが「竣工検査」です。
「施主検査」や「完成検査」と呼ぶところもあるようです。
建物が完成した状態で施主が最終チェックをして引き渡しを受けれる状態かどうかを確認する作業です。
現場監督が主導でお家の内外を説明をしながら一周します。
そこで気になる部分があれば指摘をし、引き渡しまでに是正をさせるようにします。

一般的には竣工検査で指摘をしておかなくても、後に問題が発覚した時にハウスメーカー が全く対応しないということはまずありません。
当日、傷や汚れチェックに全神経を集中させてしまう施主の方がいますが、それだと肝心なことを見落としてしまいがちです。
それよりも仕様の確認や今後の生活で困らないようにするためにきちんと相手の説明を聞いておくことが重要だと思います。
検査だからと言ってあまり気を張りすぎず、まずは生活ができる状態であるかどうかを基準として見ていくようにしましょう。
チェック項目
- 仕上がり全般(クロス・フローリング・器具に間違いがないか)
- 汚れ・傷・隙間がないか
- 設備器具が使える状態か?実際に使ってみる。
- 引渡しまでの準備で自分たちに見落としがないか確認。(例.ガスの開栓手配はどちらがやるか?など)
新築工事中のイベント【引き渡し】
そして工事中の最後のイベントは「引き渡し」です。「受け渡し」という方もいます。

引き渡しを受ける前に、まずは前回の竣工検査で指摘をした部分が是正されているかどうかの確認をしましょう。
また、アフターメンテナンスのスケジュールも聞いておくといいでしょう。
当日までに精算金額を全額振り込んでおけば、鍵を受け取ることができます。
それ以降はあなたが自由に使っていいお家となります。
長かった契約から引き渡しまでの道のりがようやくここで終わりを告げます。
きっと「おめでとうございます」の言葉が身に染み入ることでしょう。
チェック項目
- 竣工検査の指摘事項が完了されているか?
- 電気・水道などのライフラインが確保されているか?名義変更が完了しているか?
- アフターメンテナンスの流れはどうなっているか?
- 保証書や取扱説明書は揃っているか?
- 鍵の本数は合っているか?工事用キーは使えないようになっているか?
新築工事中のイベント【まとめ】
契約を交わした時点からお客様はお客様ではなく「施主」という立場になります。
「施主」は工事の発注者であり本来であれば積極的に工事に関わっていかなくてはならない立場でもあるのです。
そのため、立会をしていただくことを「検査」という言葉で置き換えられて使われることがあります。
しかし現実的には施主はあくまで素人です。
現場監督と同じように検査をすることはできません。
実際の検査はハウスメーカーに任せて、自分たちは押さえるポイントを押さえていくというスタンスがちょうど良いのではないでしょうか。
与えられた建築工事中のイベントをただ現場に行ってやり過ごすのではなく、事前にチェック項目をいくつか決めて当日はそれだけは確認して帰るという意気込みがあれば良いでしょう。
新築工事中のイベント<一覧>
- 地鎮祭+地縄張り
- 中間打ち合わせ+上棟式
- 竣工検査
- 引き渡し
それでは今回はここまでといたします。
素敵なマイホーム作りを楽しんでください。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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